富士フイルムが期待寄せる再生医療の新星 企業‼ 間葉系幹細胞の培養で独自の技術を持つのがPuRECの強み!
島根大学医学部から生まれたPuRECは、骨髄由来の間葉系幹細胞を使った、再生医療製品の実用化を目指す再生医療ベンチャーだ。
強みとなっているのは、取締役である松崎有未・島根大医学部教授が持っている、特殊な間葉系幹細胞REC (Rapidly Expanding Cells)の開発技術と関連の知見である。
間葉系幹細胞はさまざまな細胞に変化する機能(分化能)や、体内を循環し適切な所に生着する機能(遊走能)などに優れている。
ただ従来の間葉系幹細胞の分離、培養方法では、品質が安定しなかったり、前述のような機能を失っていたりする問題があった。
松崎教授のRECはこういった問題をほとんどクリアしているのが特徴。
培養したREC1億個に対し、ほぼ同数の細胞が機能を保っていたといい、従来法による間葉系幹細胞に比べて1000倍以上の効果を上げていることになる。
島根大学医学部附属病院との共同研究をベースに、生まれつき骨や軟骨をうまく作ることができない難病の低ホスファターゼ症に対し、再生医療製品の研究開発を進めている。
5年以内には十分めどが付くという。6月に富士フイルムと資本業務提携を締結。富士フイルムはPuRECの再生医療製品のライセンス導入について優先交渉権を取得した。
キーワード REC (Rapidly Expanding Cells)
代表者 小林祥泰社長
資本金 4500万円
設立年 2016年
15年後の可能性 RECが難病の低ホスファターゼ症の治療で臨床応用される。
難病は疾患数の母体が少なく治療法も限られている場合があるのて辛い思いをしている方が多い。
なんとかそういった疾患が良くなれば、未来も明るい!