ゲノム編集なき遺伝子治療へ!大阪大学大学院理学研究科!
生物遺伝子検査情報の配列を書き換える「ゲノム編集」。
これを遺伝子治療に用いる研究も盛んだが、外部から遺伝子を補充する従来の治療に比べ、遺伝子自体を組み換えるゲノム編集治療には、相応のリスクも指摘される。
ゲノム編集を行うと、DNA配列が書き換えられ、人体に予期せぬ影響を与える恐れがある上、元の状態には戻せなくなるからだ。
大阪大学の中川拓郎准教授らは、細胞の核内にある凝縮された染色体構造であるヘテロクロマチンに着目。
これをなくすとゲノム異常が高頻度で起こることが分かった。
へテロクロマチンのような染色体構造を変化させるだけなら、DNA配列の書き換えよりリスクは低いといい、ゲノム編集とは別の形で治療を行える可能性に道を開いた。
代表者 中川拓郎准教授
直近の研究 1429万円
科学研究費 2018~20年度