匿名医師ブログ

こんにちは!匿名医師です、現役医師(専門医取得済)による日記です。一般の方からの質問に答えているのでちょっとずつ載せていきます。http://www.freelifedoctor.com/ よろしくお願いいたします!

ブラックジャックで学ぶこと! 第1章 振り回されない!

1章振り回されない
2章常識に縛られない
3章妥協しない
4章言葉で損をしない
という4つのテーマに分けてご紹介します。
「周りに振り回されたくない。でも、仕事だから我慢するのは仕方ない」
「自分の言いたいことをしっかり言いたい。でも、嫌われたくない」
そんな悩みが解消するきっかけとなれば幸いです。

手塚治虫も、こんな言葉を残しています。
「信じ切っていた人々に裏切られることもある。そんな時、自分自身が強い楯であり、味方であることが絶望を克服できる唯一の道なのだ」と。
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1章振り回されない


①「つながり」は割と「しがらみ」
コネクションやコミュニティに気をつけよう
それは本当に「有益なつながり」だろうか。
「抜け出せないしがらみ」となっていないか。
‪医師こそ、ただ人を救いたい、元気になった姿を見たい。‬
‪本来はただそれだけで良い!‬

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②打合せ前後の世間話、同僚や取引先との飲み会など、仕事では、作業以外に時間を割かなければいけないシーンが多くあります。
たとえ「時間の無駄」と思っていても、参加しないのは至難の業。
しかし、ブラック・ジャックは、周りと「仕事だけの関係」しか築きません。
仕事の報酬を受け取ると、お酒の誘いも断ってすぐに引き上げてしまいます。
無駄な付き合いをせず、ドライに働く覚悟を持っているからです。ドライに働く覚悟を持つ彼のように働くには、文句を言われない実績を作ること。
大きな成果をあげなくとも、日頃の勤務態度や小さな積み重ねを、周りはしっかり見ています。
もちろん「仕事だけの関係」を築けば、シビアな視線を注がれますが、それも作業の質や集中力を上げるモチベーションになるはずです。
「作業の成果」「日頃の勤務態度」だけで
評価される覚悟を持つこと。
「仕事だけの関係 」は、「良い緊張関係」にもなるはずだ。

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③直感的に「いける!」もしくは「まずい!」と思うことがあります。
ただ、言葉ではうまく説明しにくいため、
「勘に頼るのはよそう」と無視してしまいがちです。
しかし、ブラック・ジャックは直感を大切にします。
お腹の中にいる赤ちゃんの心音が聞こえなかった際、過去の経験から「ピンッ」ときた彼は、「赤ちゃんは生きている」と判断し、手術に踏み切ったのです。
「ピンッ」を逃すな。「ザワッ」から逃げろ。
直感とは、今までの経験が集約された、内からわき上がる教え。
言葉では説明できない「まさか」という気づきや、常識では考えられない「もしかして」という警告に耳を傾けましょう。
頭に「ピンッ」ときた時はそれを逃さず、心が「ザワッ」とした時はそこからすぐに逃げること。
直感が教えてくれるのは、その瞬間、一度きりだ。

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④アドバイスや質問は、言い方次第で「口出し」「批判」になってしまうもの。
他人からいろいろ言われると、誰でもモチベーションが下がってしまいます。
ブラック・ジャックは、銃で撃たれた傷が5つもある患者が、「誤って自分で撃った」と嘘をついても問いつめませんでした。
自分で撃ったか、誰かに撃たれたかは、治療に関係ないからです。
介入させない、介入しない。
相手に介入されたくないなら、自分も介入しないこと。
たとえ「自分のほうが正しい」と思っても、
「自分が言われたらどう感じるだろう」という想像力を働かせ、「どう伝えるか」「そもそも伝えるか」をしっかり考えましょう。
「ありがたい」と思われるか、「ありがた迷惑」と思われるか。
その違いは、あなたが「相手を尊重しているかどうか」です。
自分と相手の役割をしっかり線引きし、干渉しないこと。
尊重されないのは、自分が相手を尊重していないサイン。
相手の態度は、日頃の自分の鏡なのだ。

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⑤相手に不満を抱くことは、ある意味、相手に期待している状態と言えます
「自分は変わらず、相手にだけ変わってほしい」と願っているからです。
でも、そんな都合よく相手をコントロールできることは滅多にありません。
ブラック・ジャックは、治療した男が屋敷を火の海にしてしまうのを見て、「人のゆがんだ心までは治せない」とつぶやきます。
「他人を変えることはムリ」と実感したのです。
変えられるのは、「自分」だけ。
不満を相手にぶつけることは、相手にだけ変化を求め、相手にだけ成長を促すこと。
でも、自分がコントロールできるのは、自分だけです。
周囲の変化を期待するのではなく、環境や状況に合わせて自分自身を変化させ、アップデートしていきましょう。
環境や周りの人が変わってくれることを期待せず。
「人は人を変えられない」と、ちゃんと諦めること。
どんな時も、すぐに変えられるのは自分の心と行動だ。

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⑥人は自分にメリットがないことには、モチベーションが上がりません。
特に親しくもない人から何かを頼まれても、
「なんで私に頼むの?」と気分が乗らないはず。
仕事の基本はギブアンドテイクだからです。
ブラック・ジャックは、他人に何かを頼む時、相手の親切心に期待しません。
お金で解決する相手には、すぐにお金を払って次へと進むのです。
他人の善意に期待しない。
情のつながりのない相手が、協力してくれないのは当たり前のこと。
他人にお願いごとをする時は、相手の善意に期待せず、その見返りを提示し、後腐れのない関係を築きましょう。
善意に頼らないことは、誠意を示すことでもあるのです。
つながりの薄い相手に何かを依頼する時、急いでいる時は、分かりやすい見返りを相手に提示すること。
なんとなく「親切にしてもらおう 」なんて考えは甘いのだ。

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⑦「なんで自分だけこんな目に……」
「なんで周りは評価してくれないのだろう」
そんな不満を感じるのは、周りの評価と自己評価に大きな差があるから。」
でも、評価とは本来、自分ではなく他人がするものです。
ブラック・ジャックは、自分に対する周りの評価をしっかり把握しています。
その上で「非常識な要望を受け入れる」「裏社会の患者を治療する」など、自分が重宝される働き方を見つけ出しているのです。
自己評価はほぼ無意味。
「周りはもっと自分を評価するべきだ」
「周りがなんと言おうと自分はこうだ」
という頑固な姿勢を解きほぐし、自己評価を一旦放棄すること。
他人からの評価に耳を傾けることが、自分の強みの発見につながるのです。
周りが自分に対してどんな評価をしているか、しっかりと把握し、何を強みに生き抜くべきかを知ること。
自分の強みを決めるのは、自己評価ではなく他人の評価だ。

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⑧大きな成果を手に入れるのは、みんなが諦めても努力を続ける人。
ただ「やる」のではなく、「やり続ける」ことが大切なのです。
ブラック・ジャックは、周りの人から「ムリ」「不可能」と言われても、治療をやめることはありませんでした。
彼の手術を支えていたのは、「天才的な技術力」と「圧倒的な継続力」。
「気力と努力を注ぎ続けることが、患者の命を救う」と信じていたのです。
「もうムリ」からが始まり。
問題なくスムーズに進む仕事は、誰がやってもできるもの。
人とは違う成果をあげたいのなら、人が「ムリ」と言うところで諦めず、課題・孤独と正面から向き合い、乗り越えること。
手塚治虫も、亡くなる前年にこんな言葉を残しています。
「最後まで努力をするってのが本当の生き甲斐ではないでしょうか」
「ムリ」「不可能」と言われた時からが本当の勝負。
「やる」と「やりとげる」の間にある大きな壁は、「やり続ける」ことでしか壊せないのだ。

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⑨仕事で問題が発生し、焦りを表情に出してしまった時、それを見ているのは周りの人だけではありません。
自分自身も「焦った自分」に気づき、余計に焦ってしまうのです。
その点、ブラック・ジャックは、急患の治療を依頼された時も、銃で脅された時も、顔色を一切変えません。
まるで自分ごとではないかのように落ち着いて目の前の状況に対応するのです。
「焦った自分」を自分に見せるな!
問題が起きても、「ヤバい」「マズい」という気持ちを表情に出さないこと。
最初は落ち着いたフリでも構いません。
焦りが焦りを呼ぶ前に、目の前の事実だけを見つめて対応すれば、取り乱すことはないはずです。
どんな時も感情に振り回されず、現状だけを見つめること。
「起きたら最悪だ」と思っていたことも、起きてみたら想像以上には悪くならないものだ。

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⑩情報が少ない時、状況があやふやな時、求められるのが「察しの良さ」。
察しの悪い人は、目にしたものを見過ごし、見たことすら忘れてしまいます。
察しのいい人は、目にしたものから意味を見出し、それらをつなぎ合わせて答えを予測することができるのです。
ブラック・ジャックは、初めて会った相手の様子や仕草を見て、どんな状況なのかをすぐに見抜きます。
ただの「状況」を、頭の中で意味のある「情報」に変換するからです。
ただの「状況」を意味のある「情報」に。
相手の態度を見て「どんな気分か」を想像する。
問題が起きた時に「次はこうなるかも」といち早く予測する。
このように頭を常に回転させ続ける察しのいい人だけが、他の人がたどり着けない大きな成果を手にすることができるのです。
状況に解釈を加え、情報に変換すること。
そして、その作業を習慣化すること。
裏に隠れた真実を見つけ出す人が、一歩抜け出せる人だ。

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⑪同じ厳しい態度をとっても、「ひどい人」と批判されることもあれば、「厳しいけどいい人」と評価されることもあります。
その多くは、仕事が失敗したか、成功したかの違いなのです。
「ひどい人」「いい人」は紙一重
ブラック・ジャックは、声帯の炎症を起こした女子学生にこう伝えます。
「声を出さずに1年間過ごさないと、のどは一生治らない」
彼は女子学生が「本気で治そう」と思うように、わざと非情な嘘をついたのです。
その嘘を信じた患者は、必死で治療に取り組み、ついに声を取り戻し、ブラック・ジャックに感謝することとなりました。
もし患者ののどが治らなければ、彼は「ひどい人」と批判されていたはず。
仕事の結果は、人柄の評価さえも一変させる力があるのです。
結局、「人は結果で評価される」と自覚しておくこと。
逆に言えば、作業の途中で「ひどい」「嫌い」と思われても、結果が出れば関係を取り戻すチャンスが生まれるのだ。

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⑫悪口や憎まれ口を真に受けて、気落ちしたり言い返すのはもったいないこと。
それからしばらく、ネガティブな気分が続いてしまうからです。
ブラック・ジャックは、「友達が笑うからソロバンをやめたい」と言う少年に対し、こんな言葉を投げかけています。
「笑うやつには笑いかえしてやれないのか」
「嘲笑をモチベーションに変えればいい」と考えるブラック・ジャックは、自分自身が批判された時も、まったく気にすることはありませんでした。
あれこれ言わない、あれこれ言われろ!
結果を残すのはいつも、批判する人ではなく、批判される人。
手塚治虫も、こんな言葉を残しています。
「数えきれないほど悔しい思いをしてきたけれど その度にお袋の『我慢しなさい』って言葉を思い浮かべてなんとか笑ってきたんです」
「結果に対してあれこれ言う人」ではなく、
「結果を出してあれこれ言われる人」になろう。
悪口や憎まれ口は、結果を出すための最高のエネルギーだ。
エネルギーをプラスに!

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