生涯でがんになる確率は約半分!?各部位におけるがんの特徴と注意点とは!
がん5年生存率66%!!
国立がん研究センターが令和元年8月8日に公表したものです。
全部位合算しての確率になります。
生存率は1990年後半から伸び続けてます。
検診などの普及もありますが、治療の進歩が貢献してます。
このデータ収集には、質の高い「がん診療連携拠点病院」の大半が参加しており信頼性は非常に高いです。
それでは各部位のがん検査の①基本と②注意です。
大腸がん
①40歳以上で大腸カメラを受ける。そこで問題が無ければ、次に受けるのは5年後以降でOK。
②大腸カメラ検査は医師によって技量に差がある。事前に調べて評判の高い医療機関を選ぶ。
大腸カメラはリアルに腕の差が出る検査です。
肺がん
①胸部レントゲン検査だけでなく、胸部CT検査を受けると、小さながんも発見しやすくなる。男性の死亡者数1位で、喫煙の要因が大きい。
②CT検査は自治体のがん検診には無く、任意で受診する。医療被曝があり頻繁には受けにくい。
CTでがんがあるのに読影で見逃される事がある。レントゲンならなおさら。
①ピロリ菌の検査は早めに。胃カメラは診断能力が高く、食道がんのチェックも同時にできる。ピロリ菌だけでなく、家族歴も要因と判明。
②胃の粘膜の表面にはあまり現れないスキルス胃がんは、胃カメラでも早期の発見は難しい。
検査した事がない人も、ピロリ菌だけは調べてみて下さい。あれば必ず除菌を!
肝臓がん
①B型・C型肝炎ウイルスの検査は必須。飲酒量が多い人は40歳以上で腹部エコー検査を。男性に多く、50代以降に増加。
②酒を飲むと顔が赤くなる人はアルコール代謝能力が低く、定期的に検査を受けた方がいい。
お酒が弱いのはいい事でもあり、逆に代謝が悪いという弱点もあります。
①発症率が高まる40代にマンモグラフィーを受ける。乳腺濃度が高い場合は乳腺エコーを併用。
②乳房を強く挟み込んで検査するマンモグラフィーは、人によって強い痛みを感じることも。
診断にはMRIなども有用です。マンモグラフィーは人によってはかなり辛い事も。
子宮頚がん
①死亡率の低減効果があると報告されている子宮頸部の細胞診検査を、20代から受け始める。
②HPVの持続感染により、がんが発症しやすい。婦人科系の症状が無くても、定期的に検診を。
異形成はあくまで異形成なのでそれだけであまり神経質にならないように!
前立腺がん
①一般的に悪性度は高くなく、進行も遅い。特に心配でなければ無理に検査を受ける必要は無い。
②60代以上なら、前立腺がんが疑われても進行が遅いので、余命に大きく影響することは少ない。
生検では開脚位で何ヶ所も刺されますが、耐えるのみです!ファイト!
膵臓がん
①人間ドックなどで腹部エコー検査やCT、MRIなどを受けられる。
②沈黙の臓器と呼ばれ、早期発見しにくい。進行が速く悪性度も高い。発見された時にはかなり進行しているケースが少なくない。
膵臓がんは手遅れというイメージが強いですが、手術や化学療法で長生きしてる人もよく知ってます。
①病変を直接観察できる内視鏡検査が効率的。胃カメラの際、ついでにチェックできる。自覚症状がないケースが多く、早期発見が重要。
②逆流性食道の人は食道に炎症が起きやすく、罹患しやすいので、定期的にチェックを。
タバコや熱い飲み物はリスク因子です。お気を付けて!
続いて、国立がん研・疫学データで判明した家族に罹患者がいるとリスクが上昇する「がん」になります。
肝臓がん 1.69%上昇
肺がん 1.51倍上昇
膀胱がん 6.06倍上昇
食道がん 2.11倍上昇
胃がん 1.36倍上昇
子宮がん 1.93倍上昇
膵臓がん 2.63倍上昇
※数値は両親、姉妹・兄弟に罹患者がいない人と比べ、いる人の発症リスクの上昇を示します。
では、一般的に、がんになる確率はどのくらいあるのでしょうか。
年齢階級別がん罹患リスクによると、
がんになる確率は49歳までに男性は2.2%、女性は4.4%です。
59歳までには男性6.9%、女性は8.5%です。
そして、生涯では男性の2人に1人、そして女性の3人に1人ががんになります!
そう考えるとがんになったら終わりではないし絶望でもありません。
どうやってがんと向き合っていくのか、そこが大事になってきます。
これからの時代、がんを完治させる事ができる時代が来ると私は信じています。
あなたが、明るい未来を築き、そして暗い未来を照らし出せますように。